*むかしの干拓のしかた(江戸時代)

 干拓はどのようにすすめられたのでしょう。 
  

むかし(江戸時代)の干拓は、藩の計画で行なうものと、農民をまとめる庄屋などが中心になって藩のゆるしを受けて行なうものとがありました。干拓の中でもっとも大切で苦労した仕事が、海の水をせきとめるていぼうづくりでした。

ていぼうが完成しても土の塩分をとらないと、作物は育ちません。水で塩分を流すことを何回もくり返して、米つくりができるようになるまでには、数年かかりました。


江戸時代のはじめごろの干拓のしかた

(1)土地を見つける

ていぼうをつくる場所をきめて、なわをはる。

(4)土をほる

ていぼうの中に入れる土をひがたからほり出し、
わらや竹のふくろ(土のう)に入れる。

(2)足場つくりをする

竹などをたばにしたものを入れて足場をつくる
(5)ていぼうをつくる
土をいれた土のうを重ねてていぼうをつくる。
(3)2列のかきねをつくる

丸太を打ちこみ、竹や木えだでかきねをつくる。
(6)ていぼうを強くする

ていぼうを強くするために、
まわりに松などを植える。