のりづくりのおじさんの話
むかしは、冬のつめたい海の中につかって、のりをつんでいました。
そして、ほうちょうでこまかく切ったのりを1まい1まい「みす」に入れて、天気のよい日に外でほしていました。雨がふりだすと、あわてて何百まいもののりを家の中になおしたものです。
今は、きかいでするのでだいぶ楽にはなりましたが、それでも寒い冬がしごとの一番いそがしい時なのでたいへんです。
それに、天気のようすや水のぐあいで、のりのできぐあいがちがいます。
よいのりがとれないと高く売れないし、とれすぎてもねだんがやすくなってしまい、こまったこともあります。
でも、よいのりができて、高く買ってもらい、お客さんからよろこばれたときは、このしごとをしていてよかったなあと思うのですよ。
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