《台本の例…ありとはち》

【ねらい】
1.日本の昔話に英語表現を取り入れて劇化し、表現活動を楽しむ。
2.英語劇の練習をしたり、『I Have a Dream』を歌ったりして、英語活動の時間を楽しむ。

【準備】
CDラジカセ、絵カード(乗物)

はじめのあいさつ復習劇をしよう誉める終わりのあいさつStoryもくじ


 笑顔で気楽な雰囲気を作り、挨拶をする。

Good morning, class.
  Good morning, Mr. 〜.
How are you today?
  I'm fine, thank you. And you?

I'm fine, thank you.
What is the date today?
  It's April.tenth.
How is the weather today?
  It's sunny (today).

みなさん、おはようございます。
   〜先生、おはようございます。
今日はお元気ですか。
   ありがとうございます。元気です。
   それであなたはお元気ですか。
ありがとう。元気です。
今日は何月何日ですか。
   4月10日です。
今日の天気はどうですか。
   晴れです。


 絵カードを見せながら、全員の児童と受け答えをする。

Where are you going? I'm going to 〜.
How do you go there? By train/car/bus/taxi/subway/bicycle. ※On foot.
Have a good/nice day.
Thank you. You, too.
How are you going (there)?

※忘れていたり、うまく答えられなかったりしたら援助をし、うまく答えられたらしっかり誉める。


 劇作りについて話す。

※ト書きのナレーションは教師が英語でしてもいいし、児童が日本語でしてもよい。
※台本の例をもとに、これまでに習った会話や英語表現を活かせるよう児童にアレンジさせる。
※大きな声で台詞を言うだけでなく、同時に大きな動作表現を行うようにさせる。

 グループに分かれ、劇作りについて話し合う。

・物語名(場面)…どの物語のどんな場面
・台本作り…どのような台詞にするか
・配役決め…役割分担

 劇の練習をする

の例≫

〔台詞の分担と練習例〕 〈配役:あり・はち〉

あり:"It's a fish." ※喜びながら言う。
はち:"It's a fish." ※喜びながら言う。
あり:"I found it first." ※繰り返して言う。
はち:"I found it first." ※繰り返して言う。
    "Ms.Ant. Do you know KuKu?"
あり:"Of course. I know."
はち:"So what is Ni times Si?"
あり:"It's Hachi."

はち:"So Nishin is for Hachi. Do you understand?"
 ※はちは得意気に言う。


あり:"I found it first." ※繰り返して言う。
はち:"I found it first." ※繰り返して言う。
あり:"Mr.Bee. Do you know the phrase 'Thank you' ?"
はち:"Of course. I know. It means 'Ari Ga Tai'."
あり:"So Tai is for Ari. Do you understand?" ※ありは得意気に言う。

※あり、はち、共に同じようなフレーズの繰り返しです。見つけた魚を自分のものにするために喧嘩をしながらも、『とんち』で解決していく楽しい話です。2つの話があるので、2人組を2つ作っても出来ます。ありとはちのテンポのある掛け合いがポイントです。

 児童の演技や台詞などについての助言をする。



 ♪『I Have a Dream』を歌う。

・大きな声で楽しく歌う。

  児童と一緒に大きな声で歌う。

・歌詞を少しずつ区切りながら、ゆっくりと大きな声で歌う。


 終わりの挨拶をする。

That's all for today.
  Thank you.
Good bye, class.
  Good bye, Mr. 〜.
See you next week.
  See you.

今日はこれでおしまいです。
   ありがとうございます。
みなさん、さようなら。
   さようなら、〜先生。
また来週会いましょう。
   また会いましょう。



《An Ant and A Bee》

Long, long ago an ant and a bee went for a walk along seashore.
"It's a fish." said the bee and the ant at the same time, running toward it.
"I found it first." said the bee.
"I found it first." said the ant.
They had a quarrel about it for a long time.
Soon the bee knew it was Nishin (herring) that they found.
The bee said to the ant. "Ms.Ant. Do you know KuKu(multiplication tables)?"
"Of course. I know." said the ant.
"So what is Ni (two) times Si (four) (2×4)?" asked the bee.
"It's Hachi (eight) (8)." answered the ant.
"So Nishin (2×4) is for Hachi (bee) (8). Do you understand?" said the bee.
Soon they found another fish.
"I found it first." said the ant.
"I found it first." said the bee.
They had another quarrel about it again for a long time.
The ant knew it was Tai (sea beam) that they found.
"Mr.Bee. Do you know the phrase 'Thank you' ?" said the ant to the bee.
"Of course. I know. It means 'Ari (ant) Ga (is) Tai (sea beam)'." answered the bee.
"So Tai (sea beam) is for Ari (ant) . Do you understand?" said the ant.
They had each fish and lived happily ever after.

《ありとはち》

むかし、むかしのことです。ありとはちが海岸に散歩に出かけました。
「あっ、魚だ。」 ありとはちは同時にそう言うと、魚のほうに駆け出しました。
「僕が先に見つけたんだ。」 と、はちが言うと、
「私が先に見つけたわ。」 と、ありが言いました。
ありとはちは、どっちが魚をもらうのか、長いこと喧嘩をしました。
はちは、自分たちが見つけた魚が『ニシン』だとすぐに分かりました。
それで、はちはありに言いました。
「ありさん。ありさんは九九を知ってる。」
「もちろん知ってるわよ。」 と、ありは答えました。
「じゃあ、2×4はいくつ?」 と、はちが尋ねました。
「8じゃない。」 と、ありが答えました。
「だから、ニシンははちのものだよ。分かったかい。」と、はちは言いました。
すぐに、ありとはちは別の魚を見つけました。
「私が先に見つけたわ。」 と、ありが言うと、
「僕が先に見つけたんだ。」 と、はちが言いました。
ありとはちは、どっちが魚をもらうのか、また長いこと喧嘩をしました。
ありは、自分たちが見つけた魚が『鯛』だとすぐに分かりました。
それで、ありははちに言いました。
「はちさん。はちさんは『Thank you』という言葉を知ってる。」
「もちろん知っているさ。『ありがたい』という意昧だろう。」と、はちが答えました。
「だから、たいはありのものなのよ。分かった。」と、ありが言いました。
ありとはちは、1匹ずつ魚をもらいました。
そして、それからもずっと仲良しでした。


●もくじ